Chordの製品でこれまで最もデモの回数が少ないもの、それが
Symphonicです。あまり自慢できることではありませんが、デモで使用するメディアはCDがメインという昨今、セットアップに比較的気を使ってしまうアナログシステムは、我々としてもなかなかお聴きいただく機会を作ってこなかったのが実情です。
しかしそのような状況でも、無数の砂の中から宝石の原石を拾い上げるように、Symphonicの存在に気づいてくださった方々がいらっしゃいます。
デビュー当時にいち早く月刊「
ラジオ技術」で取り上げてくださった
高橋和正氏。
季刊誌
「オーディオベーシック」に導入記をご紹介いただいた
和田博己氏。
熱心なアナログファンに発掘され、活躍の場を得られたSymphonicは幸せです。
Symphonicを繋ぐと、レコードから立ち上がるその音はまずこれまで一度も聴いたことがない鮮度と温度感をもっていることにお気づきになるでしょう。Chord独自の電源SMPSを搭載したSymphonicによるアナログレコードの再生は、過去の記憶をやすやすと裏切り、音楽は新たな命を吹き込まれたかのように躍動感をもって蘇ります。
これはまさに、DAC64Mk2が頂戴している評価と全く同じ質。
アナログ、ディジタル、いずれのメディアであろうともChordが目指す音の世界に違いはありません。